「ウォーリー」はディズニーアニメの中でもセリフが極限までに抑えられた珍しいアニメーションで、会話がほとんどないにも関わらずロボットの表情と行動だけでストーリーが形成されていく斬新な物語だ。
また、CG技術が素晴らしく迫力のある29世紀の未来世界を見事に作り上げており、見所満載だ。そんな「ウォーリー」にももちろん、様々な秘密が隠されている。その秘密とは一体どんなものだろうか。
1、ディスプレイに映し出された暗号A113
「ディズニー映画に登場する秘密のコード「A113」とは?」でも紹介したディズニーピクサーには必ず登場する暗号。
「ウォーリー」では極秘任務のコードネームとして用いられ、アクシオムの自動操縦装置オートのディスプレイとテレビ画面に映し出された。ピクサーの映画を見慣れている人ならこの暗号にピンと来たはずだ。
2、ピザ・プラネットのデリバリーワゴン
こちらもピクサーの映画ではおなじみのネタで、「ピザ・プラネット」と呼ばれるピザ屋のデリバリーの車が劇中に登場する。
ちなみにこの車は「トイ・ストーリー」を皮切りに「カールじいさんの空飛ぶ家」、「ファインディングニモ」などほとんどのピクサー映画に出てくるためファンの中ではそれを探すのが一つの楽しみになっている。
3、アクシオムの電光掲示板にあの家族が
世代宇宙船アクシオムではビルのあちこちに電光掲示板が表示されている。その中にカクカクしたキャラクターの家族がいる。
これは「Mr.インクレディブル」の家族ではないかと言われている。確かに洋服の感じといい、ポーズの決め方といい、どう見てもパー家族だ。
4、イヴのデザイン
最新型万能ロボット、イヴのデザインを見てなにかを思い起こさなかっただろうか。この丸々としたボディに統一感のあるカラー。
そう、実はこれiphoneなどでおなじみのアップル社のデザインを基にしているのだ。というのもイヴのキャラクターデザインを担当したのは、ほかでもないipodをデザインしたジョナサン・アイブだからだ。イヴと言う名前ももちろんアイヴから来ている。
5、ipodも登場
ジョナサン・アイブつながりでipodも実際に登場する。これは亡くなったスティーブ・ジョブスに敬意を払ったものだとされている。ちなみにスティーブ・ジョブスはディズニー・ピクサーの創立者の一人である。
6、トイ・ストーリーのあのキャラも
ボーリングのピンとピンの間にトイ・ストーリーのレックスがいる。さすがにこの時代にまで保管されたレックスはさび付いているのか色あせているのが印象的だ。
7、エンディングロールではあのキャラが
エンディングロールでスタッフの名前が出るときにモザイクの絵が登場するがご存知の通りそのキャラは、「ファインディングニモ」のクラッシュである。
ほかの映画のキャラクターがエンディングにちょこんと顔出すのもピクサーではすっかりお馴染みとなった。
8、アタリのゲーム
大昔にアメリカで流行ったゲーム機、アタリの「ポン」の映像が流れるシーンがある。「ポン」はアタリの代表的なヒット作品で、アーケードビデオゲームの立役者とも言えるソフトとなった。
9、あの実写版映画も登場
ウォーリーとイヴが食い入るように見つめるダンスの映像は、アメリカの代表的なミュージカル映画「ハロー・ドーリー!」。
ちなみに「ハロー・ドーリー!」の製作元は20世紀フォックスでディズニーではない。ディズニーはほかの映画会社の映像を流すのは大変珍しいことだ。
10、あの人のスクーターがゴミ山に
「レミーのおいしいレストラン」の悪役スキナーを覚えているだろうか。そのスキナーが愛用していた赤のスクーターがゴミの中に捨てられているのだ。
赤いペンキはすっかり剥げ落ちて、ウォーリーの横で倒れ掛かっている。一体いつからここに捨てられているのかなどとついつい想像してしまいそうだ。