あまり知られていないが、ディズニー映画ではそれぞれの国の文化や風習に合わせて内容や映像を微妙に変更することがある。「ズートピア」でも同じような編集が行われているのをあなたが気づいただろうか? 気づいていない人のために日本版と海外版の違いを紹介する。
ディズニー映画は世界各国で微妙に違う
その国に合わせて小さな編集を加えるのはいわばディズニーの粋な演出ともいえる。「インサイド・ヘッドの日本版はアメリカ版と違うって知ってた?」でも紹介したとおり、その国でポピュラーな野菜やスポーツに内容が変わっていたり、ディズニーの配慮は細部にまで渡る。
ではズートピアでは一体どんな変更があったのだろうか。それはレポーターの動物キャラたちである。なんとディズニーはその国に合わせて人気の動物キャラたちをレポーター役に登場させているのだ。
アメリカ、カナダ、フランスなら鹿、日本なら狸、オーストラリアとニュージーランドはコアラ、そして中国はパンダだ。まさにその国の子供たちに一番受ける動物をチョイスしているのだ。ちなみにブラジルはジャガーが採用されている。
こうした違いに目を向けるだけでも、ディズニーがどれだけ視聴者目線で映画を作っているかがわかるだろう。ズートピアのレポーターはいわばセリフも限られた脇役だが、世界中の子供たちを喜ばせるためにディズニーは脇役キャラにも決して手は抜かないのだ。
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