まるで本物の動物たちが暴れまわっているようなリアルなCG映像によるディズニーの実写映画「ジャングル・ブック」。本作には一体どんな製作秘話やトリビアが隠されているのでしょうか。まとめてみました。
1、キング・ルイの宝の中にアラジンの魔法のランプがある
大猿キング・ルイが住む寺院にはたくさんの果物や宝物が無造作に置かれている。その中に実は映画「アラジン」も魔法のランプがあったのに気づいただろうか。そう、擦ると魔人ジニーが飛び出してくるあの魔法のランプだ。
ディズニーはアニメ映画同士を結びつけることは多いが、実写とアニメを結ぶのは大変珍しいこと。しかしこういった遊び心満載で映画を製作しているのはさすがディズニーといえよう。
2、すべてのロケがCG
一見、アフリカやインドといった実在する場所を撮影のロケーションに使用しているように見えるが実は全てのロケーションがコンピューターで作られたCG映像である。CGでまさかここまでリアルな世界を再現できるとは誰が想像したことだろうか。ほとんど気にならないほどの自然な世界がそこにあるからだ。なお、CG映像を作るために参考となったのはインドのジャングルの風景だ。
3、登場キャラクターの動物はみんなインド生息の動物
原作、アニメがインドを舞台にしていることから実写版でもクマ、オオカミ、黒ヒョウ、ベンガルトラ、ニシキヘビ、オランウータンなど登場する全ての動物は実はインドに生息する動物で統一されている。
それもあってアメリカより先に本作はインドで劇場公開された。インドに対する表敬の意味を込めてディズニーはアメリカよりも1週間前の2016年4月8日に劇場公開をスタートさせている。
また、奇しくも主人公モーグリを演じたニール・セシ君はインド系アメリカ人。バギーラを演じたベン・キングズレーはインド系イギリス人だ。
4、動物キャラの製作秘話
動物のキャラクターたちは全てモーションキャプチャーと操り人形を使ってセットで撮影が行われた。主人公モーグリの目の動きが自然になるために操り人形は全て実物大の大きさに合わせて製作されている。
また、動物たちが話すシーンは動物の自然の動きを基にしながら、声優たちがその動きを真似ながら口を動かし、モーションキャプチャーにしている。
5、兄弟でバルーを演じていた
本作で熊のバルー役を演じたのはビル・マーレイだが、実は彼の兄であり、コメディー俳優のブライアン・ドイル=マーレイも1998年に公開された「The Jungle Book: Mowgli’s Story」でバルー役を演じていた。ちなみにこの「The Jungle Book: Mowgli’s Story」はディズニー製作によるホームビデオとして公開されている超レアな実写作品。
6、キャラクターの名前の意味
登場人物の名前はそれぞれヒンズー語の由来を持っている。
「アキーラ」=孤独、一人
「ラクシャ」=安全
「バルー」=熊
シーアカーンの「シーア」=トラ、ライオン
7、キングコングのオマージュ
劇中、キング・ルイがモーグリに暗闇の中から手を見せるシーンは、ピーター・ジャクソン監督による2005年公開の「キング・コング」のシーンのオマージュシーン。「キング・コング」では同じことをゴリラがアン・ダロウに対してやっている。
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