世界中で大ヒットを飛ばしたディズニーアニメ、「ズートピア」。その続編が早くもファンたちから熱望され、ついにそれについて監督がコメントした。
ズートピアの続編が製作される可能性は十分
ズートピアの興行成績はすでに9億9300万ドルを超えており、大台の10億ドル達成も時間の問題。そんな中、ジュディ・ホップスとニック・ワイルドのコンビをもう一度見たいと世界中から続編の製作を期待する声が挙がっている。
それについて共同監督の一人、バイロン・ハワード監督は「続編についてはファンのレスポンスが大きな助けになる」と続編の可能性を示唆したうえで、「みんなズートピアの世界観が大好きだし、キャラクターたちにも親近感を覚えている。実は映画が公開されたときにはもう終わりかと思って悲しくなったんだ。でもさらに世界が広がる可能性があることは素敵なことだよ」と意欲を語った。
ディズニー・スタジオは続編を作った例があまりない
しかしディズニーからはいまだ続編についてのアナウンスはない。実はディズニー・スタジオはピクサーと違ってこれまでほとんど続編を作ってこなかったことでも知られている。これまで「塔の上のラプンツェル」、「ベイマックス」、「シュガー・ラッシュ」などの大ヒット作ですら続編は作られておらず、唯一決まっているのは、「アナと雪の女王」ぐらいだ。
つまりディズニー・スタジオには続編製作についてはかなり慎重な社内文化があるといってもいい。そんな中、ズートピアの続編の可能性はあるのだろうか。バイロン・ハワード監督はこれについて「ズートピアの製作中、かなり大部分なシーンをカットしている。ストーリーに入りきらなかった都市の地域もいくつかあるし、削除したキャラクターもある」と、アイデアに欠くことはないとしたうえで、「ズートピアの世界にはポテンシャルが十分にあるので、私自身もっとここから何か生まれないか見てみたい」と期待を寄せている。
また、続編があるとすればファンたちが知りたいのは今後のジュディとニックの関係性だ。このまま友情の物語になるのか、それとも愛の物語になるのかでも、大分方向性が変わってくる。
それについてはもう一人の監督リッチ・ムーアが「この問題は考えないといけないことで、どっちになっても誰かががっかりすることになる。友情にしたら友情したで怒る人が出るだろうし、ロマンティックにしたらなんで恋愛映画なんて作ったんだって言う人が出てくるから、そのためにしっかり構えておかないとね」とコメントしている。
二人のコメントからもすでに続編に関してかなり真剣に議論が行われている印象を受ける。なによりリッチ・ムーア監督がファンに向けた次の言葉がそれを物語っている。
「もし人々がズートピアを大好きになってくれたら、それは素晴らしいこと。ディズニー・スタジオではいつだって人々がまた訪れてみたいと思う世界を作ることを考えているし、それこそが我々のやるべきことだ」。
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