ディズニー映画はそれぞれの作品に別の映画のキャラクターや隠しメッセージが登場したりと、密接につながっていることはすでに何度も紹介した。
それもあってか、ディズニーファンたちは、小さなヒントからイメージを膨らませて行き、とんでもない説を打ち立てることもある。そのひとつがターザンと「アナと雪の女王」の姉妹が兄弟であるということ。実はこの説は本当だったのだ。
ターザンとエルサとアナの血筋が判明
「アナと雪の女王」の共同監督の一人であるジェニファー・リー監督が先日、ある人気サイトでネットユーザーの質問に答えたときのこと。あるユーザーが「アナとエルサの両親は(船に乗って)どこに向かったのですか」と質問した。
この質問の意図するところは、両親が「塔の上のラプンツェル」の王様と女王と親戚でラプンツェルが国に戻ったことを記念するパーティーに招待されていたという説があるからだ。
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これに対して、ジェニファー・リー監督は共同監督のクリス・バックの次のような言葉を紹介した。
「クリス・バック監督は『アナと雪の女王』の両親があの嵐で死んだとは思っていません。むしろ二人は生まれたばかりの息子と一緒にジャングルの沖に流されたのです。そこでジャングルの中に木の家を建てましたが、両親だけヒョウに食べられてしまったそうです。」
このストーリーはあくまでもクリス・バック監督がジェニファー・リー監督に舞台裏で語った空想に過ぎなかった。しかしその後、クリス・バック監督はMTVのインタビューで自分の口から出た空想の物語をついに肯定した。
「僕はアナとエルサの両親が死んだわけがないじゃないかって(ジェニファー・リー監督に)話したんだ。けれど、もちろん船は難破した。母親は当時妊娠中で船上で出産し、男の子が生まれたんだ。
船が破壊され、彼らはスカンジナビアから遠くに流され、どうにかジャングルにたどり着いた。そこで木の家を建て、ヒョウに食べられてしまった。だから男の子はゴリラたちに育てられたんだ。つまり僕の頭の中ではアナとエルサの弟はターザンだ」。
ちなみにクリス・バック監督は「ターザン」の共同監督でもある。監督自身がそういうのだから、ターザンはアナとエルサの弟に間違いない。
しかしその一方でクリス・バック監督は「ただし、その島の向こう側にはペンギンたちがサーフィンをしていたんだ。そのストーリーこそが『サーフズ・アップ』なんだよ。これが僕の中の小さな空想の世界さ」とさらに想像を膨らませた。
なお、『サーフズ・アップ』はディズニー映画ではないが、クリス・バック監督が脚本と指揮を執ったアニメ映画である。
もしかすると、今後この空想から派生して「ターザン」と「アナと雪の女王」のコラボ作品ができるなんてこともなきしにもあらずだ。ディズニー映画はまさに夢と空想の世界の物語であり、ストーリーは永遠と広がって行く可能性を秘めているのだった。