「モアナと伝説の海」には「アナと雪の女王」、「ズートピア」、「ベイマックス」などの数多くのトリビアが存在するのにお気づきだろうか。ここでは本作に隠された秘密を一挙紹介する。
1、シンボルが意味するもの
劇中に度々登場するねじれたシンボル。女神テフィティのハート、いかだの帆、モアナが幼児期に見た水の渦など、これは一体何を意味するのだろうか。
実はこれ映画「リトル・マーメイド」の魔女アースラが身に着けていたネックレスのオマージュだったのだ。「リトル・マーメイド」ではこのネックレスにヒロイン、アリエルの美声が捕らえられる、という話になっている。
「リトル・マーメイド」ではアリエルの声を取り戻すことが物語りの主題になっているのに対し、「モアナ」では女神テフィティのハートを元に戻すことが旅の目的になっている。
ちなみに「モアナ」の監督であるジョン・マスカー&ロン・クレメンツは「リトル・マーメイド」でも共同監督だった。
2、カカモラのモチーフはマッドマックス
突如、無言でモアナとマウイに襲いかかってくる海賊といえばカカモラ。太鼓を叩き、戦意を上げ、マスクなどで変装して戦いを挑んでくるカカモラのモデルとなったのは、実は「マッドマックス 怒りのデス・ロード」だ。
これについては、マウイ役のドウェイン・ジョンソンが自身のインスタグラムのアカウントでこうコメントしている。
「我々が主演している映画には、最高のアクション映画の一つであるマッド・マックスに敬意を示しているシーンがある。(マッド・マックス主演の)トム・ハーディーと僕はいつも一緒に仕事をしようねって話しているから、こんな形でできるのは嬉しいよ」
3、カカモラの中にベイマックスがいる
海賊カカモラには大勢のメンバーがいるが、そのひとりひとりをくまなく見ていくと、見覚えのある顔がある。そう、ベイマックスだ。
ベイマックスはモアナが一人カカモラの船に乗り込んでいくシーンに一瞬登場する。ほかのメンバーはみんな同じような顔をしているのに対し、ベイマックスカカモラだけ、両目の間に特徴的なラインが入っているのが分かる。
4、リトル・マーメイドのフランダーがいる!
「リトル・マーメイド」を見たことがある人なら、水色のしましま模様の鯛フランダーのことは知っているはず。そのフランダーが一瞬だけ本作に登場する。
それはモアナとマウイが出会い、マウイが挿入歌「You’re Welcome」を歌うシーンでのこと。そのミュージカルシーンでは急に2Dアニメの絵が流れるが、そこにフランダーが一瞬顔を見せるのだ。
5、マウイがアナと雪の女王のスヴェンになる
マウイが巨大カニ、タマトアの背中に刺さっていた魔法のフックを外し、自分に魔法をかけるシーンでお馴染みのキャラクターが登場する。
魔法のフックはマウイを好きな動物に変身させる魔力があるが、これを久々に手にしたマウイはなかなか自分の思い通りの動物に変身できない。そのせいでマウイは小魚、サメ、豚といった動物になってしまう。そのとき一瞬マウイが変身するのが何を隠そう「アナと雪の女王」の人気キャラクター、スヴェンだ。
6、アナと雪の女王のオラフがいる?
「アナと雪の女王」のボケキャラといえばオラフ。雪だるまでありながら夏が大好きで、いつも熱い季節に強い憧れを抱いていた彼。そんなオラフが本作にカメオ出演している。
といってもオラフの全身ではなく、確認できるのはオラフのニンジンのみ。モアナが船で島を離れようとするとき、彼女はたくさんの食べ物を持って行こうとするが、その中にオラフの鼻ともいえるニンジンがあるのだ。
7、ズートピアでモアナが登場していた
「ズートピア」でイタチが売っていた海賊版のDVD。その中には実は「モアナ」をモチーフにしたものもある。映画のタイトルは「MEOWANA」。その名の通り、主人公は猫になっている。
8、ズートピアにマウイのフック
ジュディ・ホップスとニックが乗っていた自動車のサイドをよく見てみると、マウイが使う魔法のフックがプリントされているのが分かる。
ディズニーは次回作のヒントを散りばめることが多く、「ズートピア」で「モアナ」を連想させる要素が画されているのはいわばお約束だ。
9、ズートピアのフラッシュのカメオ出演
モアナとマウイの前に突如として現れる仮面のお化け。実はこれ、「ズートピア」のなまけ者フラッシュではないかと考えられている。仮面をしているから顔までは分からないが、両手を見ると、フラッシュのような長い指をしているのが分かる。ちなみに本作の監督もフラッシュが本作のどこかにカメオ出演していることを明かしている。
10、ヘラクレスとモアナの悪役が激似
「モアナ」のラスボスにして、最大の敵といえば、炎の女神テカ。実はこれ「ヘラクレス」に登場したパイロスと姿形がほぼほぼ同じだ。なぜなら「モアナ」を監督したジョン・マスカー&ロン・クレメンツは「ヘラクレス」でも共同で監督を務めたからだ。
自身の過去作品のオマージュシーンを作るのもディズニーのお馴染みの手段だ。
11、リトル・マーメイドのセバスチャン
本作で登場した巨大なカニといえばタマトア。全身15メートルもある規格外のカニは、実はとても嫉妬深い。嫉妬の対象はほかでもない「リトルマーメイド」の赤カニ、セバスチャンだ。
ラストのエンドロール後のおまけシーンでタマトアは、背中がひっくり返ったままの状態で登場する。モアナとマウイと格闘したせいで地面に背中がついてしまい、もとの状態に戻れなくなったタマトアはこんなことを口にする。
「もし俺の名前がセバスチャンで、俺に格好いいジャマイカの訛りがあったらみんな俺のことを助けてるのに」
これが意味するのは、ほかでもない「リトルマーメイド」の人気キャラ、セバスチャンだ。ちなみにセバスチャンは、俳優サミュエル・E・ライトがジャマイカンアクセントで演じたことで知られている。
また、奇しくも本作で音楽を担当したリン・マヌエル・ミランダに本作撮影中に赤ん坊が生まれ、彼は息子の名前をセバスチャンとした。もちろん赤カニのセバスチャンがその由来だ。
12、アラジン
半神マウイがタマトアの背中からフックを取るシーンでは、実は画面左下にアラジンの魔法のランプが転がっているのが分かる。
また、モアナがココナッツを持っているシーンでは島民がアラジンの魔法の絨毯を広げるシーンがある。
といってもこの絨毯。ハワイなどで知られるタパの生地で作られたものだ。ちなみに実際のアラジンの絨毯と比較するとこんな感じ。
色や素材こそ違うものの、デザインは同じ。まさかこんなところにアラジンの絨毯が登場するとは誰も想像しないだろう。
13、シュガー・ラッシュのラルフが登場
エンドロールでのもうひとつのおまけといえば「シュガーラッシュ」。その主人公レック・イット・ラルフが画面右端に登場する。これは「シュガーラッシュ」の続編が2018年に公開されることに関連するものだ。
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