ディズニーアニメーションスタジオがお届けする航海をテーマにしたアドベンチャーアニメーションといえば「モアナと伝説の海」。「プリンセスと魔法のキス」の監督二人が再びタッグを組み、壮大なスケールに挑む本作は一体どんなキャラクターが出演するのだろうか。ここでキャスティングと共に紹介する。
1、モアナ・ワイアリキ/アウリイ・クラヴァーリョ
本作のヒロインは探検家部族の総長の娘、モアナ・ワイアリキ。海に愛されている、海の申し子ともいえる女の子で総長の一人娘でもある。年齢は若干16歳。ポリネシアに伝わる先祖たちの航海の伝説と偉業を聞いて育った彼女は自分も先祖の後を追うように航海の旅に出ることを自分の宿命としている。
そんなヒロインに抜擢されたのは無名の新人でハワイ出身のアウリイ・クラヴァーリョ。14歳の彼女は太平洋諸島出身の何百人もの少女たちの中から選ばれたシンデレラガール。彼女自身、先住民族の血を引くネイティブ・ハワイアンでまさに本作にぴったりのキャスティングだ。
オーディションの合格通知をスカイプで報告する様子が動画で公開されているが、監督やスタッフたちはまだオーディションは続いている態で話を進め、「役を勝ち取ったような幸せな気分で演じてください」などとドッキリをしかけている。
改めて監督が彼女に役が決まったことを告げると、アウリイ・クラヴァーリョは飛び上がって喜び、その場で母親に報告している姿がまたなんとも可愛らしい。すでに人に好かれる愛らしいキャラと存在感は十分に光っている。
2、半神マウイ/ドウェイン・ジョンソン
モアナと共に冒険にでかける男といえば半神マウイ。小麦色の肌に大柄の体をした彼はこう見えて伝説的な男で部族の男からは尊敬される存在。運動神経も抜群で魔法の銛を持っているのが特徴。
そんな伝説の男を演じるのは、プロレスラーのザ・ロックとして人気の俳優、ドウェイン・ジョンソンだ。ドウェイン・ジョンソンは本作で半神マウイを演じるだけでなく、挿入歌も歌うことが分かっており、一気にディズニーファミリーの仲間入りを果たす。
3、トゥイ・ワイアリキ/テムエラ・モリソン
モトゥヌイ島の総長であり、モアナの厳しい父親といえばトゥイ・ワイアリキ。厳しすぎてちょっぴり束縛する側面を持ちながらも航海に出る娘の宿命を理解せざるを得ない立場でもある。ちなみにハワイの原住民の言葉で「トゥイ」は「野生の鳥」を意味する。
そんな年頃の娘を持つ父親を演じるのはニュージーランド出身の俳優テムエラ・モリソン。映画「ワンス・ウォリアーズ」でマオリ族の暴力的な男を演じたことで世界的に有名になった俳優で、「スター・ウォーズ・エピソード2」、「スター・ウォーズ・エピソード3」でジャンゴ・フェット役を演じていることでも知られている。
4、シナ・ワイアリキ/ニコール・シャージンガー
モアナの母親で、トゥイの奥さんといえばシナ・ワイアリキ。総長を陰ながら支える優しい母親で、モアナを全面的に応援してくれる。
そんな彼女を演じるのはハワイ出身の歌手ニコール・シャージンガー。ポップガールズバンドである「プッシーキャット・ドールズ」のリードボーカルで、女優としても「メン・イン・ブラック3」などに出演している。
5、タラ/レイチェル・ハウス
トゥイの母親で、モアナの祖母にあたるのがこのタラ。劇中ではモアナの幼少時代にモアナの面倒を見て、海に対する思いを伝えた人物として描かれている。しかしながらモアナが大きくなると病気で命を落とす。
そんな彼女を演じるのは、マオイ族の血を引くニュージーランド人女優のレイチェル・ハウス。テレビや舞台で長年活躍してきた女優で、地元ニュージーランド映画にも多数出演している。
6、タマトア/ジェマイン・クレメント
体長15メートルにも及ぶ巨大カニで、まさにモンスター級の生き物。しかしそんな姿とは裏腹にキャラはユーモア溢れるお笑い要因。歌を歌うのが好きで、登場シーンのほとんどがミュージカルになっている。
そんな役をこなすのがニュージーランドのコメディー俳優のジェマイン・クレメント。ジェマイン・クレメントは俳優として「メン・イン・ブラック3」や「ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」といった映画をはじめ、「怪盗グルーの月泥棒 3D」、「ブルー 初めての空」といったアニメにも出演し、幅広く活躍している。
7、ヘイヘイ/アラン・テュディック
モアナのペットのおんどりといえばヘイヘイ。両目が離れていて一見、頭の悪そうな外見をしているが、実は賢い鳥でモアナや半神マウイと一緒に旅のお供をする。
そんなヘイヘイを演じるのはアメリカ人俳優のアラン・テュディック。実写映画やアニメで長年活躍していおり、ディズニー映画の常連でもある。最近では「ベイマックス」、「アナと雪の女王」、「ズートピア」、「シュガー・ラッシュ」などに立て続けで出演している。ちなみに本作ではヘイヘイ以外にもほかの脇役キャラの声を担当することも分かっている。
8、プア/豚
モアナのもう一匹のペットといえばプア。だるま豚で、見るからに癒し形のキャラクター。ちなみにプアとはハワイの原住民の言葉で「花」を意味する。プアの声を担当したのは、なんと人間ではなく実際の豚。それも複数の豚の声を録音して使ったという。
9、カカモラ/声優なし
がらくたを張り付けた船に乗る海賊といえばカカモラ。広い海を自由に流れるようにして生きる部族で、可愛い外見とは裏腹にモアナと半神マウイに容赦なく襲い掛かる敵キャラでもある。金目のものを捜し歩き、見つけたら強奪することを企むところは海賊そのもの。一人一人の戦闘能力は高くないものの、大勢で集まるとやっかいな存在。
カカモラは声を発するシーンがひとつもなく、ドラムでコミュニケーションを取るのが特徴。
ちなみにカカモラのシーンは「マッドマックス 怒りのデス・ロード」をモチーフにしているという。
10、炎の女神テカ/テフィティ/声優なし
マオリ族の伝説として伝わる炎と火山の神といえばラヴァ・ウィッチこと炎の女神テカ。本編のラスボスにして、最強の敵でもあるテカの体は溶岩でできており、近づく者には容赦なく襲い掛かる恐ろしいキャラクター。半神マウイがハートを奪ったことから怒りが収まらないのがこのテカだ。
実はテカの正体は全能の女神テフィティ。広い海と自然を守り、島に平和をもたらす存在で、マウイにハートを奪われたことで長い間、闇の中でさまよっている。
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