トイストーリー5のトリビアまとめ完全版!

13年ぶりに公開となったトイストーリーシリーズ最新作。「トイストーリー5」。本作は、シリーズ史上もっとも挑戦的な一本になったともいわれています。監督には、これがこれまで脚本で関わってきたアンドリュー・スタントンが初めてメガホンを持ち、主役には、ウッディやバズではなくジェシーを抜擢。これによってこれまでとは違った作品ができあったのです。そこでこの記事では本作のトリビアを一挙紹介していきます。

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声優の世代交代

13年という歳月は、キャストにも別れをもたらしました。ポテトヘッド夫妻を演じたドン・リックルズとエステル・ハリス、コンバット・カール役のカール・ウェザースはいずれも他界。それぞれ新しい声優が役を引き継いでいます。

ドン・リックルズ

エステル・ハリス

カール・ウェザース

とりわけコンバット・カールを引き継いだアーニー・ハドソンは、ボー・ピープ役のアニー・ポッツと映画『ゴーストバスターズ』で共演しており、ファンには思わずニヤリとさせられる配役となっています。

ファンセオリー

物語のでは、長年語り継がれてきたファンセオリーにひとつの決着がつきました。「アンディの母親こそ、ジェシーのかつての持ち主エミリーなのではないか」という説です。本作ではこれをはっきりと否定し、エミリーには別の娘がいたことが明かされます。

さらに、スピンオフ映画『バズ・ライトイヤー』で「ザーグの正体は未来のバズ」とされた設定も見直され、本作では再びザーグ=バズの父親という『トイ・ストーリー2』以来の構図に戻されています。

また、「人間が来るとおもちゃが固まるのはなぜか」という長年の疑問についても説明が加えられました。それは安全のためにプログラムされた本能であり、おもちゃ自身もその理由を完全には理解していないという設定になっています。

おもちゃ vs. タブレット

今回、ボニーの家に持ち込まれる最大の脅威は、「リリーパッド」というカエル型の知育タブレット。これは実在する子ども向け端末「LeapPad(リープフロッグ社)」のパロディで、AIのように会話しながら子どもの関心をおもちゃから奪っていきます。

声を担当するグレタ・リーは、『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』でAIアシスタントのライラを演じており、ここでもAIキャラクターを担当している点が興味深いところです。

リリーパッドが画面に映し出すものは、どれも小ネタの宝庫です。ジェシーを「価値ゼロのガラクタ」と嘲笑うために開くオークションサイトは「Ebid」。これはもちろんeBayのパロディ。閲覧している掲示板は「Ribbit」、これはカエルの鳴き声をもじったRedditのパロディです。

さらに、開かれるコマンド画面はMacのターミナルそのままのUIになっています。地図アプリ「Webtura Maps」はGoogleマップのコピーで、到着地点のピンがピクサーおなじみのルクソ・ボールになっているなど、細部まで凝った作りになっています。

トイストーリー1のオマージュシーン

トイ・ストーリー5は、過去4作品へのオマージュが盛りだくさん。例えばボニーのパジャマや部屋の黒板に描かれた雲の柄は、第1作のアンディの部屋の壁紙そのものです。

ウッディがバズを「エイリアンだ!」といってバズの注意をそらすために指をさして騙すシーンはシリーズ1作目でウッディがバズをからかった時と全く同じ動きとタイミングで再現されています。

さらに、ドローンで本当に空を飛ぶバズを見たウッディが放つ「飛んでるんじゃない、カッコつけて落ちてるだけだ」というセリフは、1作目ででバズが偶然空を飛んだ(滑空した)際の名セリフへのセルフオマージュです。

劇中のハイテク機器メーカー「Eggman Tech」は、第1作の引っ越し業者「Eggman Movers」に由来しておりして、ピクサーの伝説的アートディレクター故ラルフ・エッグルストン(愛称エッグマン)への追悼となっています。

トイストーリー2のオマージュ

『トイストーリー2』からの引用も数多く見られます。自分の足の裏にある持ち主の名前(ANDY)を「DANY」とスペルミスして並べてしまう、あれは2作目へのオマージュシーンです。

また、新型バズの胸に描かれたロゴは、『バズ・ライトイヤー』で不評だったデザインを廃止し、クラシックな旧ロゴへ戻されています。これはファンの批判が殺到したため、まるでファンへの謝罪のようにも見えます。

バズがハイテク版バズたちに、宿敵ザーグが実は父親であると告げるシーンは、2作目での『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』のパロディを再演したものです。

他作品のオマージュ

序盤の「おままごと」シーンでレックスが「毒を盛られた」際、ジェシーが悲劇的なポーズで天を仰ぎ、両手を広げるシーン。実はあれ、映画「ショーシャンクの空に」で主人公アンディ・デュフレーンが脱獄後、激しい雨の中で自由を噛みしめる有名なポーズのオマージュです。

トイストーリーシリーズだけでなく、ピクサーお得意の他作品オマージュも盛りだくさんです。バズの軍隊が湖面から一斉に立ち上がる場面はもちろん戦争映画の代表作『地獄の黙示録』がモチーフになっています。

さらに、50人のバズが無人島に流れ着く設定は、ウッディ役のトム・ハンクスの代表作『キャスト・アウェイ』を強く意識したものになっています。

バズたちが森の中でシカやウサギなどの野生動物に遭遇するシーンは、ディズニーの往年の名作「バンビ」のオマージュシーン。そのときに流れるBGMもバンビのテーマ曲「Love Is a Song」です。

ピザプラネット

ジェシー、ウッディ、バズ、そして50体のハイテク版バズ・ライトイヤーの一行が、ブルズアイやダフォディルに乗ってブレイズの家へと戻るため、道路を進んでいる際に現れるのがお馴染みのピザプラネットのデリバリーカー。トラックが自分たちの方向に走ってくるのに気づいたジェシーたちが、一緒にいるバズのグループに「止まれ」と合図を送りますが、 おもちゃたちが道路脇で動かないおもちゃのふりをして凍りついている中、おなじみの黄色いトラックは彼らの横を高速で走り去っていきましたね。

エンドロールのおまけシーン

学校の遊び場(プレイグラウンド)で、一人の眼鏡をかけた少年が寂しそうに座っていると、そこへ、ドローン機能を使った1体のハイテク版バズ・ライトイヤーが空から舞い降りてきます。その後、さらに数十体のバズたちが空から降下して遊び場中の子供たちの手に渡り、さらには教師までもがバズを一体手に入れます。 シーンの最後には、一人の子供がバッグの中からザーグの人形を取り出し、不穏な効果音とともにザーグが登場。ちなみにこのザーグの声は、本作の監督であるアンドリュー・スタントンが担当しています。

ちなみに2022年のスピンオフ映画『バズ・ライトイヤー』では、ザーグの正体は「未来から来た別の時間軸のバズ」とされていましたが本作では、ザーグを再び「バズの父親」という設定で扱うことで、ザーグとバズは同一人物ではなく、明確に別個のキャラクターであるという本来の解釈に戻しています。