ファン待望の実写リメイク映画「美女と野獣」。ロマンチックで、感動的なこの作品にも様々な舞台裏エピソードが存在する。そこで「美女と野獣」にまつわるトリビアや裏話を一挙紹介する。
1、カデンツァはオリジナルキャラ
アメリカ人俳優スタンリー・トゥッチが演じたカデンツァは実はアニメにはないこの映画のために創られたオリジナルキャラクター。
カデンツァはお城の音楽隊の指揮者であり、魔女の魔法によってチェンバロに姿を変えられてしまう。ガストンたちとの戦闘シーンでは鍵盤をマシンガンのように撃つシーンが印象的だ。
2、オーディションに受かるかどうかはライオンキングにかかっていた
ビル・コンドン監督は、キャスティングのためにオーディションに参加した俳優たちの歌唱力を見極めるために、ライオンキングの歌「Hakuna Matata ハクナマタタ」を歌わせていた。簡単そうに聞こえて実はかなりの難易度の高い歌だ。
3、ディズニー実写映画はこれで10本目
ここ最近、多くのアニメの実写化を進めているディズニー。ディズニーが製作したアニメの実写版映画は「美女と野獣」で10本目。さらに多くの作品が現在製作中だ。
4、3曲が書き下ろしのオリジナル
アニメにはなかった曲が3曲もこの映画のために書き下ろされている。その曲がこちらだ。
- How Does a Moment Last Forever セリーヌ・ディオン
- Evermore ダン・スティーブンス
- Days in the Sun 合唱
>>美女と野獣「How Does A Moment Last Forever」の歌詞和訳
5、エマ・ワトソンのディズニー4作目
主演を担ったエマ・ワトソンがディズニー作品に出演するのは実はこれで4回目。過去にはアニメの「トレジャー・プラネット」と「メリダとおそろしの森」、実写映画の「ウォルト・ディズニーの約束」に出演している。
エマ・ワトソンには実写版「シンデレラ」のオファーもあったが、シンデレラよりもベルのキャラクターに自分が合っていると判断し、「美女と野獣」を選んだことを明かしている。
6、出演者の誕生日が同じ
偶然にもエマ・ワトソン(ベル)、ルーク・エヴァンズ(ガストン)、エマ・トンプソン(ポット夫人)、ネイサン・マック(チップ)の4人は、全員が4月15日生まれ。偶然にしてもあまりにもマジカルなキャスティングだ。
7、ハリー・ポッターのセリフ
物語の冒頭、ベルが村人とすれ違いざまに言葉を交わすシーンがある。そのとき村人は「忘れ物をしたけれど、何を忘れたのか覚えていない」といったセリフを言うが、実はこれ映画「ハリー・ポッターと賢者の石」でネビル・ロングボトムがハーマイオニー・グレンジャー(エマ・ワトソン)に言ったセリフと同じなのだ。
8、野獣の救出シーン
野獣がベルを狼から救出したシーンで、野獣が傷を負ってその場に倒れてしまう。そこでベルが野獣に対して「You have to help me. You have to stand. 私を助けて。あなたは自分で立ち上がらないといけないわ」というセリフを言う。
なぜこのセリフが必要だったのかというと、実はアニメシーンにはこのセリフはなく、まるでベルが重たい野獣を持ち上げて馬に乗せたような展開になってしまったからだ。そのシーンは映画史上に残るミスとしてファンたちから語り継がれているため、ディズニーは実写版で修正したのだった。
9、ベルのドレス
ベルの美しい黄色いドレスをデザインしたのはコスチュームデザイナーのジャケリン・ドュラン。このドレスはもちろんオーダーメイドで完成するまでにはなんと1万2000時間もかかっている。ちなみにドレスには2000個のスワロフスキー・クリスタルが散りばめられている。
10、ベルの本
ベルが村の子供に読み方を教えるシーンではベルが青い鳥のページを指している。そこには「The Blue Bird that flies over the dark wood. 暗い木々の上を飛ぶ青い鳥」と書かれているが、実はこれアニメ「美女と野獣」の冒頭に登場する青い鳥のことだったのだ。
アニメ版では冒頭だけでなく、途中の挿入歌のシーンでも青い鳥が登場し、ひとつのシンボル的な存在になっている。
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