ついに日本でも劇場公開がスタートしたピクサーの最新作、2分の1の魔法。一体どんなストーリーなのか気になる人も多いはず。そこでこの記事では、本作のあらすじと見所を詳しく紹介します。
2分の1の魔法のストーリー
舞台は様々なクリチャーが住む世界。その世界ではかつて魔法が当たり前のように存在していました。しかし時代が代わり、テクノロジーが発達していったと共にいつの間にか魔法は忘れさられていったのでした。
ニューマッシュロームトンという町に住むエルフの兄弟のイアンとバーリーには父親がいませんでした。イアンが生まれる前に亡くなっていたためイアンには父親の記憶がありません。あるのは父親がカセットテープに残した音声だけで、イランはそれを幾度となく聞いては父親の姿を思い浮かべていました。
イアンは引っ込み思案で自信がなく、学校でもなかなか打ち解けることができませんでした。それに対し、兄のバーリーは外交的でイアンとは真逆の性格の持ち主です。
ある日、イアンが16歳の誕生日を迎えると、母親が生前父親から預かったというプレゼントをイアンに渡しました。プレゼントとは不死鳥の石と呼ばれる魔法の石と杖、そして父親を一日だけよみがえらす呪文が書かれた手紙でした。
イアンが呪文を唱えると、確かに父親の姿が現れました。ところが呪文が不完全だったためか、下半身だけしか復元できませんでした。
父親の上半身もよみがえらすにはもう一つの不死鳥の石が必要のようでした。タイムリミットの24時間。そこでイアンとバーリーはバーリーの車に乗って魔法の石を探す旅に出かけるのでした。
二人が最初に向かったのは、マンティコアのコーリーが経営するレストラン。そこには不死鳥の石のありかを示す地図がありました。ところがコーリーが興奮したせいで、レストランに炎を放ってしまい、地図は焼けてしまいました。
イアンとバーリーは大火事になったレストランをなんとか脱出します。地図は手に入れられなかったものの、地図を基にして作られた子供用のメニューはなんとか入手することに成功しました。
メニューに書かれた地図によると、レイベンズ・ポイントと呼ばれる山に魔法の石が隠されているとのことでした。
レイベンズ・ポイントに行く途中、バーリーの車のガソリンがほとんど底を尽きてしまいます。そこでバーリーはイアンに魔法を使ってガソリンの入った容器を大きくするように言います。
ところがイアンが魔法を使うと、ガソリンが増えるどころか、バーリーに魔法がかかってしまいバーリーの体が小さくなってしまったのでした。
しかたなくイアンとバーリーはガソリンスタンドに行き、ガソリンを補充しますが、そのとき妖精の姿をしたバイクのギャングたちと遭遇し、彼らのバイクを倒してしまいます。
そのせいでイアンとバーリーはギャングたちに追われるはめになりました。また、バーリーの体が小さくなってしまったために、仕方なく運転を覚えたてのイアンがハンドルを持つことになります。
そうこうしながらもイアンとバーリーは不死鳥の石があるとされる山、レイベンズ・ポイントを目指す、というのが本作のあらすじになっています。
2分の1の魔法の見所
2分の1の魔法は、父親のいない兄弟が、父親の姿を一目でもいいから見ようと、魔法の石を探して旅に出るアドベンチャーで、兄弟愛、家族愛がテーマとなっています。
これまでディズニー映画では幾度となく、親のいない主人公が登場しているのに気付いたでしょうか。例えばライオンキング、アナと雪の女王、ベイマックスなど上げていくときりがないと思います。
というのもディズニー映画では多くの場合、親のいない子供が自分の力で自立し、成長していく過程が描かれているからです。
ただし、本作がほかの映画と違うのは、監督のダン・スキャンロンの実体験や父親に対する思いが物語に反映されているところでしょう。なぜならダン・スキャロン監督は実際に10代のときに父親を亡くしているからです。
それを知ったうえで見ると、また違った捉え方ができるかもしれませんね。以上、2分の1の魔法についてでした。